498 【6人で】 物語の始まりは 50億年と少し手前 底なしの叫び声も 届かない場所がスタート地点 目も開かない程の眩い闇を 切り裂くようなそれは 遠く 遠い 旅路の先に いつか届く光 反射した月に助けられて 照らすは引力の足元 ~♪~ 誰にも会いたくないと 重い扉の奥に潜り込んだ 昼が夜が重なって 君が隠されたいつかの明日 誰かが言っていた 希望 とやらを 今は忘れたままでいい 暗く深い 雲路を抜けて やがて届く光 少しのスキマがあるのならば それを目印にしようか ~♪~ 物語のならば始まりは 50億年と8分17秒前 渡された最後の1秒に ほんの少しの心を乗せて 長く永い 久遠の果てにそして届く光 雲も暗闇も 絶望さえも 全部全部突き抜けて 君の悲鳴が聞こえた 理由はそれだけでいいかな? いつか引力に導かれて 放たれた こころ は間違いなく 君の元へと届く   ~終わり~