[00:00.30]数年経っても影は消えない 感情ばかりが募って行く [00:04.84]踞って 一人 描いていた [00:09.00]炎天直下 坂道の上 滲んだ僕らが歩いていた [00:13.73]夏の温度が目に残っていた [00:16.77]「構わないでよ、何処かへ行ってくれ」 君の手を払った [00:22.60]「行かないよ」なんて言って君は僕の手を掴んだ [00:27.08]「五月蝿いな」 僕はちょっとの先を振り返ずに歩いた [00:31.62]『本当の心は?』 [00:57.37]「聡明」なんかじゃ前は向けない 理由が無いから腐って行く [01:02.04]巻き戻ってくれれば良いのにな [01:06.34]何年経っても僕は死なない 希望論ばかりを唱えている [01:10.83]当然今日も君は居ないのにさ [01:13.73] [01:13.93]「構わない、死ねよ、死ねよ」って手首を握って、ただ呪って [01:19.68]何も出来ないでただ、のうのうと人生を貪った [01:24.34]「夏が夢を見せるのなら、君を連れ去る前へ」なんて [01:28.85]照れ隠しした日々が空気を照らして脳裏を焦がしていく [01:33.57] [01:33.78]18歳になった少年 また何処かで待っていたんだ [01:38.27]カゲボウシ 滲む 姿を思い出して [01:43.03]炎天下に澄んだ校庭 笑っていた君が今日も [01:47.53]「遊ぼうよ」って言ってユラユラ揺れた [01:52.36]「心配です」と不器用な顔 隣人なんかには解んないさ [01:56.77]悲しそうなフリをしないでくれ [02:01.09]朦朧、今日も不自然でいよう 昨日のペースを守っていよう [02:05.88]君の温度を忘れない様に [02:09.00]叶わない夢を願うのならいっそ掠れた過去を抱いて [02:14.64]覚めない夢を見よう 当然の様に閉じ篭って [02:19.06]「それじゃあ、明日も見えないままですよ?」 それならそれで良いさ [02:23.82]つまらない日々を殺す様に手を染め、『一人』を選ぶから [02:28.68]18歳、腐った少年 また今日も祈ってたんだ [02:33.23]色めいた君の笑顔にしがみついて [02:37.95]炎天下に「どうかいっそ連れてってくれよ」 [02:42.08]なんて呟いて息を静かに止めた [02:48.48]戻らないあの日が痛くて [02:49.58]『誰も触れないで』 [03:13.98]「聞こえていますか」と声が消えた 理由もなんだか解っていた [03:23.13]夏の温度に手を伸ばしていた [03:47.43]炎天下、願った少年 「あの頃」に立っていたんだ [03:53.59]夏めく君の笑顔は変わらなくて [03:58.34]「死んじゃった。ごめんね」なんて 「『サヨウナラ』しようか」なんて [04:02.60]寂しいこと言わないで 往かないで [04:07.63]カゲボウシがそんな僕を見つめていたんだ