いつかの夏祭り ぼんやりと浮かぶ 祭りの灯火が 人影の群れを 揺らしてる 笹舟浮かべた 透き通った水辺で 淡い光舞う 古宿を囲む 曇った湯けむりと 屋台から昇る 大きな雲 浴衣の裾上げて 笑う君と戯れた 夏の声なびいてく あの年はずっと 2人だった 靴紐みたいに 結ばれて 夕暮れの風 吹く頃に 思い 巡る 咲いた 咲いた 夜空に燃えて 名残り 見せて 消えてゆく花に 遠く 遠く 瞬く瞳 忘れ ないよ 音が途切れても 綿あめくわえた 丸い横顔に 冷たい空きビンを 触れさせた 驚いた 拍子に 手放した風船 坂道転がって いつかの夏も 同じような イタズラ交わして はしゃいだね 打ち上げの合図 聞こえたら 窓を 開けて 咲いた 咲いた 七色の輪が 鼓動を 重なって 散る花に 遠く 遠く 呟く言葉 届か ないで 夜空に紛れた まぶた閉じても 映る光に それぞれの思い出抱いて 君もどこかで 見ているのかな 覚えてるといいな 咲いた 咲いた 夜空に燃えて 名残り 見せて 消えてゆく花に 遠く 遠く 瞬く瞳 忘れ ないよ 雲が流れても 咲いた 咲いた 七色の輪が 鼓動に 重なって 散る花に 遠く 遠く 描いた日々を 忘れ ないよ 音が途切れても