[00:10.09]流る 流る 彩ずる時を [00:15.23]ただ ただ 飛ばず鳴かずと [00:20.07]花は 淡く 暮れど世に経(ふ)る [00:25.00]枯れることも忘れ [00:30.36] [00:47.63]かげり寂し道の辺(みちのべ) [00:50.54]月は明かりを何時から なびく髪を照らした [00:59.65]僕は君の手を取り [01:02.62]囃(はや)し賑わいへと駆け出す [01:08.52] [01:09.01]「ねぇ、君の声をきかせてよ」 [01:13.44]袖を揺らし吹き抜ける言葉 [01:19.78]「あなたがほしい」 [01:21.23] [01:22.24]声に紛れて 乱れ咲いた不知火(しらぬい) [01:27.03]巳(み)の時を過ぐ 命を束ねて [01:31.87]夢の調べも 冴(さ)ゆる蒼(あお)に焦がれる [01:36.66]七夜月(ななよづき)の戯(たわぶ)れ [01:41.91] [01:44.93]祭囃子(まつりばやし)が猛り [01:47.55]神楽笛(かぐらぶえ)の音と 君の無邪気な声が弾む [01:56.75]夢を結ぶような時 [01:59.38]儚く色褪せては 解けてく [02:05.54] [02:05.68]時が満ちて「もう帰らなくちゃ」と [02:10.57]沈む闇へと誘う君の影 [02:17.01]「鬼の国へ」 [02:18.49] [02:19.13]花は無情にも 枯れることを忘れ [02:24.03]鳥達は世を忍び川へ沈む [02:28.95]急(せ)いては已(や)めて 戸惑う風は泣いて [02:33.64]七夜月(ななよづき)が来たる [02:39.08] [03:07.55]「ここでお別れ」 [03:09.76]君を知らないまま [03:12.06]やがてゆおびかな日々が目を覚ます [03:18.94] [03:20.91]声に紛れて乱れ咲いた 不知火(しらぬい) [03:25.74]巳(み)の時を過ぐ 命を束ねて [03:30.56]夢の調べも冴(さ)ゆる 蒼(あお)に焦がれる [03:35.47]幼い手の君も [03:40.19] [03:40.51]花は無情にも 鮮やかさを背負い [03:45.42]鳥達はまた 高さを競わされ [03:50.37]急いては已(や)める 自由な風も消えて [03:55.14]七夜月(ななよづき)が醒める