バンドリ! ミニドラマ~放課後の過ごし方~ 香澄「ふぅんんーー、学校終わった!みんな帰ろう~お腹空いた」 りみ「うふふ、香澄ちゃんずっとお腹空いたって言ってたよね」 有咲「お昼あんなに食べといてかぁあ?どんな腹だよ」 たえ「分かる。私もお腹空いてる」 有咲「お前もかよ!」 たえ「育ち盛り」 香澄「うんうん」 有咲「燃費わりぃなー」 沙綾「じゃあどっか寄ってく?うちの商店街なら案内できるけど」 香澄「やった!沙綾、美味しいもの教えて~」 りみ「私も!美味しいお菓子のお店とか知りたい」 たえ「甘いのもしょっぱいのもいけるよ」 沙綾「オッケー。じゃ、みんなで商店街へ行きますか」 香澄、りみ、たえ「おおおぉぉーー!」 有咲「まじかよ、みんなよく食うな」 沙綾「ここが商店街の入り口ね。で、こっからずっっと続いてるの」 香澄「おぉー!すっごい人がいっぱい!お祭りみたい」 沙綾「夕飯の買出しとかで混む時間だから」 りみ「私も時々学校帰りに寄るよ。お店の人に話し掛けられると緊張するけど」 りみ「たまにおまけしてもらえるんだ」 香澄「おぉ!」 たえ「すごい、りみ!値引の達人?」 りみ「え?」 有咲「餌付けかも」 りみ「え!?」 沙綾「なんか飴とかあげたくなるよね。ほい、りみりん♪」 りみ「わ~ミルクチョコ味~ありがとう、沙綾ちゃん」 香澄「もしかして沙綾、入学式の時に私に飴くれたのって!?」 沙綾「香澄も飴いる?」 香澄「いる~~ありがとう沙綾~」 有咲「餌付けだ……」 たえ「餌付けだね」 たえ「うっ、いい匂いする」 香澄「コロッケだ」 沙綾「このお肉屋さんのコロッケ、めっちゃ美味しいよ」 沙綾「運が良ければ揚げ立てが食べられるんだけど」 沙綾「ここの食べたら、ほかのコロッケ食べられないかも」 有咲「そ、そこまで言われると食べたくなるな」 沙綾「ぜひぜひ♪あと、角っこの鯛焼き屋さんも絶品だよ」 有咲「鯛焼きっ!?どこ?あれか!」 たえ「有咲、鯛焼き好きなの?」 有咲「え、まぁ……あんこ系はだいたい?」 沙綾「じゃあ、一回食べて欲しいな。カスタードとかチョコ入りのも美味しいけど」 りみ「チョコの鯛焼き?めっちゃ気になる~」 たえ「りみも鯛焼き買う?」 りみ「うん!」 香澄「いいな、鯛焼き。でもコロッケも食べたいし」 沙綾「鯛焼き人気だな。あ、和菓子屋さんのイチゴ大福もおすすめだよ」 りみ「イチゴ大福~」 有咲「ちょっとりみ、鯛焼きは!?」 沙綾「ケーキ屋さんのミニワッフルサンドもおすすめだな」 沙綾「焼き立てのワッフルに自分の好きな具を挟めて楽しいし、美味しいよ」 りみ「ワッフルサンド~」 香澄「ああぁー!さーや、迷うよぉ~」 沙綾「あっはははっ、どうする?個人的にはどれもめっちゃおすすめ」 香澄「うんん~」 りみ「あ、さっきのお肉屋さん、コロッケ焼き立てでエースだってー」 香澄「うわああああぁぁー!」 有咲「鯛焼き一択だと思ってたけど、やっぱコロッケも気になってきた」 香澄「絶対おいしいよ!」 りみ「どうしよう……」 たえ「んじゃあ全部食べよう」 りみ「おたえちゃん?」 香澄「うぉお、全部っ!」 有咲「いやいやいや、夕飯前だし全部買ったらいくらに……」 有咲「って、おたえ何食べてんだよぉ!」 たえ「ん?コロッケ…?」 有咲「見りゃわかんだよっ!なんか静かだと思ったらもう買ったのか」 香澄「うわあ、コロッケ美味しい!」 たえ「うん、一口あげる」 香澄「やった!いただきます……はぁう……ん……んー!おいひい♪」 たえ「りみもあげる」 りみ「ほんとー?わーい!」 たえ「有咲も」 有咲「えっ、私は……」 りみ「ふぇっきゃおいひいよ(めっちゃ美味しいよ)」 香澄「アツアツホクホク~」 有咲「うぅ、んじゃあ味見だけ……美味すぎではっ!?」 香澄「でしょう~」 たえ「はいっ、沙綾も」 沙綾「いいの?おたえの分なくなっちゃうよ」 たえ「みんなで食べようと思って買ったから」 香澄「そっか!鯛焼きもイチゴ大福もみんなで分けっこすればーー」 りみ「全部食べられる!」 有咲「天才か!」 たえ「沙綾がいろいろ教えてくれたから、ぜーんぶ食べたいなって」 香澄「うんうん!」 りみ「全部美味しそうだったぁ~」 有咲「紹介の仕方上手すぎ」 沙綾「ありがと~」 有咲「んじゃあ沙綾がコロッケ食べたら、戻っていろいろ買おうか」 香澄「うん!美味しいもの、全部買おう~」 りみ「沙綾ちゃん、食べて食べて」 沙綾「うん」 沙綾「……って、見られながら食べるの、ちょっと恥ずかしいな」 りみ「あ、ごめんね」 香澄「目ぇつぶってるから」 有咲「いや、そこまでしなくていいだろう!」 たえ「沙綾、ぐいっと」 沙綾「あっはははっ、いただきます……はむ、む……」 沙綾「うんん!?めっちゃ美味しい!」 <終わり>