くれなゐくるむくぅ -再- 沈むひらひらと 朽葉が寂しく舞う ただただ眺めてる クラクラする 連なる 九十九の木々 小指に結ぶ糸 空に咲いた無窮の紅はあまりに綺麗で絡めとなれ 空虚なども 薄泡満たされる か細い溜息は風に消え 赤くカラカラと乾いた枝の軋み ただただひび割れる 大盃柄から 誘う糸忘れてないでも 思い出せない何かが その先にあるような 明白なる記憶の滲ませて知らない 風に吹かれ彷徨う 空に咲いた無窮の紅は静かに零れて 髪に植える 涙染める宵闇の香りに溢れる 儚い心の粒 この永遠解かぬ理が解けて しまえば終わりな 頃 黒の夜の足音がする花蕾 瞳を閉じて 紅辿る