[00:00.000] 作词 : 藤原基央 [00:00.364] 作曲 : 藤原基央 [00:00.728]錆び付いた車輪 悲鳴を上げ [00:22.388]僕等の体を運んでいく 明け方の駅へと [00:29.200]ペダルを漕ぐ僕の背中 [00:31.912]寄りかかる君から伝わるもの 確かな温もり [00:38.616]線路沿いの上り坂で [00:41.544]「もうちょっと、あと少し」後ろから楽しそうな声 [00:48.289]町はとても静か過ぎて [00:51.152]「世界中に二人だけみたいだね」と小さくこぼした [00:57.872]同時に言葉を失くした 坂を上りきった時 [01:07.615]迎えてくれた朝焼けが あまりに綺麗過ぎて [01:16.887]笑っただろう あの時 僕の後ろ側で [01:27.160]振り返る事が出来なかった 僕は泣いてたから [01:36.207]券売機で一番端の [01:48.623]一番高い切符が行く町を 僕はよく知らない [01:55.135]その中でも一番安い [01:58.371]入場券を すぐに使うのに 大事にしまった [02:05.218]おととい買った 大きな鞄 [02:07.972]改札に引っ掛けて通れずに 君は僕を見た [02:14.587]目は合わせないで頷いて [02:18.026]頑なに引っ掛かる 鞄の紐を 僕の手が外した [02:24.196]響くベルが最後を告げる 君だけのドアが開く [02:33.659]何万歩より距離のある一歩 踏み出して君は言う [02:43.748]「約束だよ 必ず いつの日かまた会おう」 [02:53.603]応えられず 俯いたまま 僕は手を振ったよ [03:02.708]間違いじゃない あの時 君は 君は… [03:23.904]線路沿いの下り坂を [03:34.425]風よりも早く飛ばしていく 君に追いつけと [03:41.016]錆び付いた車輪 悲鳴を上げ [03:43.953]精一杯電車と並ぶけれど [03:47.153]ゆっくり離されてく [03:52.517]泣いてただろう あの時 ドアの向こう側で [04:03.405]顔見なくてもわかってたよ 声が震えてたから [04:12.217]約束だよ 必ず いつの日かまた会おう [04:22.437]離れていく 君に見えるように 大きく手を振ったよ [04:34.082]町は賑わいだしたけれど [04:36.689]世界中に一人だけみたいだなぁ と小さくこぼした [04:43.506]錆び付いた車輪 悲鳴を上げ [04:46.378]残された僕を運んでいく [04:49.531]微かな温もり