[00:22.131] 大きな箱の、 [00:24.267] 小さな海の、 [00:26.288] 銀の魚の群れに紛れて [00:30.413] 声が聞こえた。 [00:32.384] 声が聞こえた。 [00:34.434] 僕だけのマボロシ [00:36.984] [00:37.012] 流れは風になって、 [00:40.993] 長い髪を揺らす。 [00:44.806] 何処かで出逢った事が [00:49.020] あるような [00:50.995] ないような [00:53.336] [00:54.827] 大きな箱の、 [00:56.866] 小さな海の、 [00:58.863] ショーケースの中の少女が [01:02.838] 僕を見つめる。 [01:04.947] 僕を見つめる。 [01:06.944] 何かを伝えようと [01:09.545] [01:09.657] 冷たいガラス越しにその手に触れる度 [01:17.366] 失くした思い出、 [01:20.214] ぷかり、 [01:21.465] 泡になり浮かんだ。 [01:26.450] [01:26.502] 記憶の海へと、 [01:30.399] 僕は落ちていく。 [01:34.357] アクアリウムに住むマボロシと融け合って [01:42.864] あるべき場所へと、 [01:46.812] 還るのでしょう [01:50.913] 涙は、 [01:52.380] 水に溶けた。 [01:57.373] [01:59.784] 水槽の中の、 [02:01.919] 小さな君に、 [02:03.976] 会いにくるのも何度目だろうか [02:08.119] 僕はずいぶん昔の事を思い出していたよ。 [02:14.759] [02:14.802] 君と出逢った春の生温い風とか [02:22.306] 君がいなくなった日の百合の花の香り [02:31.671] [02:31.714] 記憶の海へと、 [02:35.521] 僕は落ちていく。 [02:39.436] 境界線、 [02:41.462] ガラスもおぼろげになっていく。 [02:47.963] 近くにそちらへ逝くのでしょう [02:55.841] その手に引かれるまま。 [03:04.215] [03:36.833] 記憶の海へと、 [03:40.558] 僕は落ちていく。 [03:44.509] アクアリウムに住むマボロシと融け合って [03:52.965] あるべき場所へと、還りましょう。 [04:00.979] 涙は、海に溶けた。