夢桜 春に咲く花はきっと 夏の陽炎に 揺らめいいては散って 秋の空泳ぐ雲は やがて木枯らして 追われて 吹雪となり 冬を閉ざして 同じ季節は二度と もう帰っては来ない 通り過ぎて思い出す 遠ざかる 面影 駈け拔けてゆく 色鮮やかに いくつもの季節を 咲き誇れ 狂おしく はかなき夢桵 命燃え尽きるまで