伊邪那美命 -PROTO:IZANAMI- 悔しき哉速く来まさずて 吾が爲せりは黄泉戸喫 然れども愛しき我が那勢命 入り来坐せる 旦具に黄泉神と 相論む 我を莫視たまひを│湯津津間櫛の 如此白して其の殿内に 還り入りませる間久しく│男柱一筒 阿 見てはならめもの 八雷の声轟き 葦船に入れて去てつ 其の時より 吾と汝との絶てぬ絆 著ける血 火之迦具土生みましき 其の時さえ 御刀に乗る頸 咲ひ視て 誰一人も逃さぬ│怡奘過イザヤ 訪れ告げよ 此の坂にはすべての災い描き│八咫の烏聞こえる声は 暗闇とともに│黄泉津大神 黒くて白くて沸き渦卷く 寂しさは何処からきたの いつからか此の身に 子淡道之穗之狹別に 伊豫之二名 隠岐之三子 筑紫島 天比登都柱 津島に 佐度島に 天津御虚空豊秋津根別 此の八島ぞ大八島国 然て後還り坐しし時 生みませりは六の島子 開き闢き詠み唱えよ 天降りて四方の国中 高天原 豊葦原 夜見の星に鳴き響めて 一二三四五六七八九十 十言神呪唱え祈れ│神避り坐しぬ 百千万天の数歌 十種神宝さえも│一火燈し 黄泉戸大神を護れず 汝の國の人草日に千頭 絞り殺さむ其れでは及ばじ 千五百二千頭死に その時まで 比良坂塞ぐ窟 咲ひ視て 豊葦原すべての│怡奘過イザヤ 訪れ告げよ 許せぬのはあなたに想われる者│八咫の烏聞こえる声は いつか妬きつくし│黄泉津大神 遠くて近くてあなたからの声 いつからか聞こえない でも分かっているわ 子淡道之穗之狹別に 伊豫之二名 隠岐之三子 筑紫島 天比登都柱 津島に 佐度島に 天津御虚空豊秋津根別 此の八島ぞ大八島国 然て後還り坐しし時 生みませりは六の島子 開き闢き詠み唱えよ 天降りて四方の国中 高天原 豊葦原 夜見の星に鳴き響めて 一二三四五六七八九十 十言神呪唱え祈れ│神避り坐しぬ 百千万天の数歌 十種神宝さえも│一火燈し 黄泉戸大神を護れず