[00:19.28]一粒を飲み干して [00:20.82]ひととき極彩色の夢に溺れ [00:23.89]二粒を噛み砕き [00:25.71]微睡む耽美な沼で虹を眺む [00:33.41]十の悦、舐め回す [00:34.98]奪われた熱の跡を残さぬように [00:37.84]百の楽、貪れば、 [00:39.69]砕けド晴れぬ憎しみも楽になる? [00:42.53]閉じ込めた匣を開けぬように [00:44.78]只、蛆や愚者となりて身を零す [00:47.20]苦い、死骸みたいな蜜の味 [00:49.70]上塗りしていく恥も知らずに [00:51.92]あゝ、仕舞えない [00:53.65]桜の肌の温もりを [00:56.48]あゝ、逃せない [00:58.38]誓いを交わす声を [01:01.13]あゝ、逃れたい [01:03.22]赤黒く染めまりし記憶 [01:05.90]塗り重ねて、色を潰れて [01:08.08]眼は黒へと沈む [01:19.95]瘦せこけた頬に漥んだ目 [01:22.08]妖を模したような寂の果て [01:24.53]げに恐ろしや 水面の痴鈍 [01:26.71]己が罪を逃れて絶えるなど [01:29.20]飽く無き欲が湧き上がれば [01:31.56]又、虫や腐者の如く這い回る [01:33.83]辛い、痛い、得たい、と哭く心 [01:36.03]逃れた罰が注ぎ込まれていく [01:38.47]のたうち回る [01:39.58]あゝ、憎らしい [01:41.44]穢れた肌に突き刺した [01:44.30]煩わしい [01:46.14]ザラつく声で達した [01:48.95]ただ虚しい憂さ晴らし [01:52.07]醜態の身を晒し、幹き笑う [01:55.06]過去の一幕 [01:56.31]色濃く脳の髓を浸す [02:17.32]裂けぬ肌を搔いて [02:18.71]枯れぬ声で鳴いた [02:19.73]然れどがのを巡るように [02:22.02]満たし、満たされていた [02:23.22]ささやかな暮らしへ [02:24.49]戻りたい、戻れないが繰り返される [02:26.76]明けぬ夜の中で [02:27.94]果てぬ悪夢を見た [02:29.34]幾度捲り、捲れば終わるだろうか [02:31.55]逃れる術は無く、 [02:32.69]向き合う肝は無く、 [02:34.08]で埋められた理性、感性 [02:45.58]あゝ、分からない [02:47.32]初めて触れた肌のこと [02:50.07]ああ、分からない [02:52.00]寄り添う誰かの声 [02:54.77]あァ、わからない、ワカラナイ [02:57.69]かなしみとはナニ? [02:59.52]朧の目に映るもの無し [03:01.67]二度目は抜け殻となる [03:09.13]嗚呼、二つの器が満たされることはない