【千代田】イロトウアツ 目も眩むような澄んだ空 目隠しもせず迫る 傍らに繋がる糸だけを頼りに手を翳した 轟々と犇めき合って嚣々と降り爆ぜる 上がる飛沫と煙巻いて糸はぶつりと音を立てた なんて可笑しいの翼も折れたのに可憐に羽ばたいて 「鬼さんこちら手の鳴るほうへ」啼いて啼いて 高く飛び立つように空を切って絡まる糸 手繰り寄せて 【エソチッリト】嫌だ嫌だ行かないで 高く飛び立つように折れた翼広げ【イロトウアツ】 意味無いなんて言わないで 逆さ回しに隠す 綴る言葉は儚くて 別れの五文字【アラヌオヤS】 なんて可笑しいの溺れる魚のよう藻掻いて抗って 「鬼さんこちら手の鳴るほうへ」鳴いて鳴いて 赤く色付くように宙を裂いて綻ぶ糸 繋ぎ留めて 【エヌフォニロト】嫌だ嫌だ行かないで 赤く色付くように溺れ魚たち【イロトウアツ】 なんて可笑しいの翼は折れたのに火憐に羽ばたいて 「鬼さんこちら手の鳴るほうへ」こっち向いて声焦がして 「鬼サンコチラ手ノ鳴ルホウヘ」泣いて泣いて 高く飛び立つように空を切って絡まる糸 手繰り寄せて 【エソチッリト】嫌だ嫌だ行かないで 高く飛び立つように折れた翼広げ【イロトウアツ】 【イロトウアツ】