虚言 作词 : azuki 作曲 : ZUN 伸びる影は寂しく 何にもこの手に触れられず この景色にあるモノは 私と影と正直者 在り来たりの世界ですら 窓を閉める村人よ 狼が怖いように 少年も怖いのだろうか 躓いた小石に 一欠片の悪意も無い そこにあるのは無関心 誰も気にせず 嗚呼 綺麗な鈴蘭 ひとつ手折る 見せ掛けの毒牙には 心を蝕む真実があると 今も信じてる 浮付いた世界にも いつしか変化が生まれゆく 浮かぶものが沈むように 沈んだものが浮かぶように 噂も灰にまみれ 時計の針だけは正しく 私を刻んでいる 嗚呼 ここには全てが あるのだから ガラクタと嘲笑う 心は未だに均衡を求め 叫んでは 惑い迷い 振り払う つらつらと吐き出した 言葉を聞く人は もう誰一人いない 信じてよ 後悔はしていない けれどもし戻るならば あの頃へ戻りたいが そんな本音はつけない つきたくない 嗚呼 私は全てを 受け入れるわ 外聞も恥も捨て 壊れた時計の針を逆さまに 回しては信じてる いつの日か狼が 信じぬ村人に喰らい付くはず その日まで私は眠る 願わくば世の中に 規律と秩序を混ぜた平穏のあらんことを 願ってやるか