希い、希う 空 取り残された 雲 覆い隠して 鈍色に染まる視界 そう、わかっていると 紡ぐ言葉 繰り返し傷を抉って 溢れる孤独に見ぬフリをした 希い、希う、形を変え続いてゆくもの 描かれた空にひかり見えなくても 重なり合う虚像が今踊る舞台で ただひとりそこに創る御伽噺 空 伸ばした腕は 雲 掴めないまま 当て所なく彷徨う翳 そう、これでいいのと 紡ぐ言葉 真綿のように首を締めて 溢れる孤独に溺れている 希い、希う、形を変え続いてゆくもの 透き通る理さえ見えなくなる それでも尚在りたいから儚き声に 望まれてそこに創る御伽噺 希い、希う、形を変え続いてゆくもの 描かれた空にひかり見えなくても 重なり合う虚像が今踊る舞台で ただひとりそこに創る御伽噺