[00:00.50]何処より [00:08.75]生まれ出づ…… [00:18.00]千の祈り 呑まれてゆく現の空 [00:27.32]静寂の途の人形は動かず [00:34.82]もし再び君の声が聞こえるなら [00:44.41]何を語るのでしょうか [00:53.00]光ある明日は いつも [01:00.59]死に逝く者たちの亡骸の先に [01:11.28]何処より血の香を頼りに [01:16.05]舞ひ出づる蝶の影 [01:20.56]終わりなき罪を俱に [01:24.76]彷徨う ひらひらと [01:28.57]朧月 照らすは 冷めき [01:34.07]灰となる躯から [01:37.40]逆さまに落ちる御魂 [01:42.28]私に焦がれて目醒めよ [01:56.44]黙したまま [01:59.19]風に馴染む夜明けのとき [02:06.01]何も要らぬと微笑みながら なお [02:13.01]散る間際の桜の樹に 真名を刻み [02:23.62]誰にの遺すでょうか [02:31.79]君の灯 穿つ雨に [02:40.04]いずれは形すら [02:44.85]消えゆくとしても [02:50.38]燃え上がる焔を巻き上げ [02:55.29]耀ける蝶の群れ [02:59.66]最期まで強く脆く [03:03.88]崩れる はらはらと [03:07.64]凛とした眼の奥底 [03:12.49]朽ち果てる まほろばに [03:16.52]止め処なく堕ちる泪 [03:20.68]この手で掬ひて 憐れむ [03:48.41]人の世と彼の世の つなぎ手 [03:53.48]舞ひ戻る 蝶の影 [03:56.77]終わりなき旅を俱に [04:01.30]私と逝きましょう [04:05.09]名残月 [04:07.13]蛹が夢みる面影は 蝶の羽 [04:13.44]抜け殻は白く昏く [04:18.22]全てを忘れて [04:21.29]ただ 私の袖で眠れよ