[00:00.000] 作词 : 秋田ひろむ
[00:01.000] 作曲 : 秋田ひろむ
[00:14.880]君はまだ覚えてるかな
[00:17.110]幼い頃の暑い六月
[00:19.050]
[00:20.190]廃線になった線路を
[00:22.580]
[00:23.300]僕等はどこまでも歩いた
[00:25.500]
[00:26.670]乗り気で水筒なんかを
[00:28.950]ぶら下げてきた雅敏は
[00:31.010]
[00:31.720]おじちゃんに買ってもらった
[00:34.660]マウンテンバイクを自慢した
[00:37.150]
[00:44.500]「けどな
[00:45.340]俺はおじちゃんが嫌いなんだ
[00:48.380]
[00:49.670]母ちゃんをいつも
[00:51.650]泣かせてばかりいるから」
[00:54.410]
[00:56.080]僕は何だか気まずくなって
[00:58.220]
[00:58.770]目をそらしたんだ
[01:03.290]雅敏の顔に大きな青痣があったから
[01:06.240]
[01:07.910]降りだした夕立に走りだす
[01:10.570]つぶれた無人駅で雨宿り
[01:13.420]明日は何して明後日は何して
[01:18.550]
[01:19.180]くだらない話で笑い転げる
[01:22.300]嵐の予感に胸が高鳴る
[01:25.220]あの時僕ら皆は確かに
[01:29.680]
[01:30.870]夏を待っていました
[01:35.210]
[01:36.180]夏を待っていました
[01:41.110]
[01:53.770]ここに居たくないってのと
[01:56.070]どこかに行きたいってのは
[01:58.300]
[01:59.380]同じ意味なのかな
[02:01.130]
[02:01.800]なんにしろ歩こうか
[02:04.110]
[02:05.460]体育と部活が何より
[02:07.610]苦手な靖人は
[02:09.560]
[02:10.680]とうとう膝を抱えてこう呟いた
[02:15.340]
[02:16.990]「僕はいつも皆に
[02:19.150]
[02:19.700]置いてきぼりで
[02:21.410]
[02:22.600]本当にダメなやつでごめんな」
[02:27.380]
[02:28.920]僕らはなんだか笑ってしまった
[02:33.130]
[02:34.580]つられて靖人も涙目で笑った
[02:38.840]
[02:40.550]背の高い夏草でかくれんぼ
[02:43.380]鬼は迫り来る時間の流れ
[02:45.700]
[02:46.230]もういいかい
[02:48.380]まだだよって叫んだよ
[02:51.970]僕は今も見つからないままで
[02:55.040]あの時と同じ膝をかかえて
[02:58.070]部屋から青い空を見上げて
[03:02.710]
[03:03.530]夏を待っていました
[03:08.660]
[03:09.170]夏を待っていました
[03:14.640]
[03:39.570]身長が高くて喧嘩が強い
[03:43.920]
[03:45.230]太平はいつも
[03:47.600]無茶な遊びを思いつく
[03:50.280]
[03:51.090]「この鉄橋に一番
[03:53.340]長くぶら下がったやつの
[03:56.110]
[03:56.930]言うことは何でも
[03:59.180]
[03:59.870]聞かなきゃダメだぜ」
[04:01.940]
[04:02.910]僕らはびびって
[04:05.460]出来なかったけど
[04:07.620]
[04:08.670]太平は平気な顔でぶら下がる
[04:13.380]
[04:14.900]7年後に太平は
[04:17.800]ビルから飛び降りた
[04:19.710]
[04:20.350]そんな勇気なら
[04:23.440]無いほうが良かった
[04:25.700]
[04:26.640]高層ビルの下でかくれんぼ
[04:29.250]あれから何年がたっただろう
[04:32.570]もういいかい
[04:34.460]まだだよって声もない
[04:37.520]
[04:38.250]もしも今日があの日の続きなら
[04:41.480]僕らの冒険を続けなくちゃ
[04:44.200]六月の空を僕は見上げて
[04:48.290]
[04:49.690]夏を待っていました
[04:54.080]
[04:55.650]夏を待っていました
[04:59.970]
[05:01.180]夏を待っていました
[05:05.910]
[05:06.990]夏を待っていました