ヨモスガラ停留所 ネムノキ香る道 夜は浅く 夢の羽音 追いかけて 見慣れた坂道を 駆け上がれば ———見知らぬ縁ルが始まる 足元からするり 逃げた影法師 僕の欠片を盗んで 木立のトンネルで はぐれ探し行けば 光る いつものバス停 0時発 ハザマバス 探し者 あるなら 終点はお好みで ヨモスガラ停留所 ひとりぼっち おいてきぼりの 僕はどこへ行けばいい 窓に透けた夜を 泳ぐ蜉蝣の 声ききたくて 頬を寄せ 緩やかな振動 身を任せば 零れ落ちた いつかの歌 願い事 一つだけ叶うなら あの日 あの時 あの場所へ ヨモスガラ停留所 今宵はきっと 旅立ち日和 お隣は 空席のままで 月満ちて 星廻り 月欠けて 星流れて 穴あきの 僕の心 止め処なく 流れゆく あの季節 あの景色 あの歌も 君も ヨモスガラ停留所 ひとりぼっち おいてきぼりの 僕は何所へでも行ける ヨモスガラ停留所 今宵はきっと 旅立ち日和 僕は何所へでも行こう