noesis 無限に広がる意識の底で見た かすかに記憶に残った光景 引き戻されるまでの限界点 誰かが隠した切り離された領域 少し思い出した 最後に見た世界は ここよりももっと物哀しい場所だった 幾つもの愛と幾つもの泣き声 目覚めないことを自ら望んだんだ 情報の真偽は?心の行末(ゆくすえ)は? 無限に続く夢を見てるような 観測が辿りつく先を 誰が知る 消えゆく記憶はnoiseに変わり 存在を証明する術は どこにもない 無数の意識が氾濫(はんらん)する中で 無くした言葉は誰にも掬われない 途方もない時間を漂い続け 忘れたことすら忘れてしまった 集(つど)う無意識に 呑まれてく願いは? 無限に続く夢を見てるような 観測が辿りつく先に 何が待つ 壊れて消えてくだけだとしても 何も無い世界なんかよりはましなんだろう