[00:49.961]夏が始まり あえてどこも行かずに [00:55.716]設定温度17度の部屋で 寝っころがってアイス食ってた [01:01.965]タオルケットにくるまったままぼんやり [01:07.967]日差しも入らぬ閉めきった部屋で 妄想の海に漬かっていると [01:15.405]携帯電話がどこかで鳴ってる 手にとって見た 友達の誘い [01:20.407]今夜は花火大会があるらしい 灼熱地獄に飛び出してゆく [01:26.910]光化学スモッグ、排気ガスを かきわけて原付乗って走る [01:32.911]日焼けのしていない顔がゆがむ 遠くのアスファルトみたいに [01:39.413]ああ どうせまた モノクロ気味な夏の日を [01:43.908]賞味期限の切れた 思い出で味付けしている [01:50.664]現実よりも長い夢から覚めた時 [01:55.653]また新しい朝日が 夜空を完食した後だった [02:05.165]久しぶりに歩くと 息も切れて足も棒 汗だくで [02:17.155]人ごみを避けながら イヤホンで耳ふさいで 伏し目がち [02:27.165]待ち合わせ場所に先についたけど 友達はちょっと遅れると言う [02:33.411]読みかけの本の続きを読もうかな 宙に浮いた時間潰すために [02:39.912]青かった空が朱色に変わる 夏の日も折り返しまできてる [02:45.905]都会の喧騒が邪魔をしてる なんでこんなにも [02:51.407]少年のような純粋な気持ちよみがえる [02:57.153]夜空に咲き乱れた 巨大な光に包まれて [03:03.413]迷いも嘘も 絶えず拭えぬ猜疑心も [03:08.657]炸裂音とともに 今だけは消え去ってしまうんだ [03:18.154]つかの間の幸せでも [03:23.904]間違った喜びでも [03:32.912]気まぐれの優しさでも [03:35.908]悔しいな 嬉しいと思う [03:52.161]夏の終わりに 後悔するその前に [04:04.154]少年のような純粋な気持ちよみがえる [04:09.402]夜空に咲き乱れた 巨大な光に包まれて [04:16.404]迷いも嘘も 絶えず拭えぬ猜疑心も [04:21.662]炸裂音とともに 今だけは消え去ってしまえ [04:28.664]ああ 今日みたいな カラフル色の夏の日も [04:34.153]年月に毒されて いつかは色褪せてしまうけど [04:40.912]多くの人が 足を止め 花火を見てる [04:45.906]それぞれの心根に それぞれの輝きが映るんだ