[00:35.310]「虐めないでよ。」って泣いてばっかり [00:40.100]震えちゃうのも仕方ないのです。 [00:45.040]孤独を敏感に恐れている [00:49.500]少年の僕を「勇気」は嫌った。 [00:55.000]同じ様に雨に濡れている、 [00:59.840]子犬に理解を求めていた。 [01:04.800]自分勝手に抱き寄せていた [01:08.800]「君は僕を虐めないよね?」って言って。 [01:13.400]『友達』になろう。 [01:15.790]言葉じゃないところでさ。 [01:18.180]話がしたいよなぁ??」 [01:20.340]そんな僕に、悲劇が待ってた [01:23.220]聞こえたんだ、声が盛大に [01:26.030]閉ざした脳を、ノックする [01:28.700]「あいつは汚い。」 [01:29.910]「そいつを騙そう。」 [01:31.220]「大嫌い!」 [01:32.220]「死んじゃえよ!」なんて [01:33.640]「思いの声」が一斉に 、 [01:35.890]拒んでいたってノックする [01:38.480]言葉にしない心が、突き刺さってもう泣きそう [01:42.940]「希望を願った罰だ。」って [01:45.350]孤独網の騒音は、 [01:47.800]僕に、こんな、代償を、 植え込んでいた。 [02:11.370]そして今日も声は責め立てる [02:15.960]流れ込んで、僕を溶かしていく [02:20.920]他人(ひと)の、心理を盗み取れる [02:25.800]面妖な僕を、誰もが嫌った [02:30.970]逃げ出そうと、外へ飛び出せ [02:35.870]ここじゃもう、息も出来ないから [02:40.830]街の憎悪の、目を避けてさ [02:44.300]僕はそっと、駆け出した、何処かへと [02:49.390]迷い込む森 [02:51.840]行き場の無い静けさに [02:54.220]また怯えちゃう様な [02:56.550]そんな僕を、誰かが待っていた。 [02:59.250]聞こえたんだ、 [03:00.190]「今日も淡々と、描いた『今日』を待ってるの。 [03:04.080]誰かお願い、ここから助け出してよ [03:07.730]寂しいよ」なんて [03:09.380]『思いの声』は逡巡な [03:11.770]昨日の僕の様なんだ。 [03:14.010]「『心』が怖い?」 [03:15.430]「明日を変える『勇気』も足りない?」 [03:18.320]「そんなことない」とノックした [03:21.110]物語は繊細で [03:23.600]僕は、そっと、慎重に、開いていた。 [03:45.500]踞った少女は言った、 [03:48.530]「昨日も、今日も、一昨日も、 [03:51.280]広い世界が簡単に崩れちゃう、夢を見ていた。」 [03:56.250]「怖いよ。」なんて感情も [03:58.550]「辛いよ。」なんて泣き声だって [04:01.120]絵本みたいに、救い出してしまえたなら? [04:06.020]芽生えた今日の感情を [04:08.420]絞った声で ノックして [04:10.860]君に話そう、 [04:12.100]「それでも、大丈夫だよ。泣かないでよ。」って [04:15.790]『思いの声』の心臓を [04:18.090]包んで笑い合えたなら [04:20.440]『心を救う心』を僕は『勇気』と呼べそう。 [04:24.930]進み始めた毎日の僕は今日も平凡で、 [04:30.090]ドアの外の声は、もう、聞こえない。