[00:02.11] [00:21.84]四角い箱で息をする [00:25.99] [00:26.75]チョークの音が響く午後 [00:30.89] [00:31.76]ぬるい空気が毒のように [00:36.18] [00:36.81]喉に肺腑にからみつく [00:40.68]モノクロの服を着せられて [00:45.05]規律こっからハミ出んなと [00:50.41] [00:50.97]一緒くた監視に [00:53.43]値踏みされ出荷のレール乗るのさ [01:00.24]どうせ価値などつかないと [01:05.05]道を外れる強さもなく [01:09.94]ぺたり貼られるバーコードを [01:14.50]待ってるのも [01:17.12]そろそろ飽き飽きしてた [01:23.15] [01:30.95]ちょうどそんな頃合いだった [01:35.36] [01:35.93]モラトリアムな屋上で [01:40.73]気だるく猫背気味の背で [01:45.65]キミはどこかを眺めてた [01:49.38]落し物なら職員室だよ [01:53.99]バカにすんなと聞いた気がした [01:59.74]未練がましいその指を [02:03.91]棚から剥がしてった [02:09.02]そしていつしか隣り合って [02:13.89]くだらないジョーク投げて返した [02:18.91]腐る寸前だった [02:21.69]僕の芯は気づいたら [02:26.10]綺麗になっていた [02:28.72]ふたつ季節が巡るころ [02:33.60]いつものように錆び階段を [02:38.62]音を立てて登った先で [02:43.12]待ってたのは一揃いの靴だった [02:51.78] [03:20.49]空を翻る洗濯物に [03:30.52]似て非なる影を [03:36.50]こぼさないように [03:41.18]つかまえた [03:43.99]どんな価値より重たいものに [03:48.71]痛み腕がぎしぎし鳴った [03:53.64]土に落ちたらもう戻れない [03:58.21]させないさ自由になんてまだ [04:03.62]青白いその頬と心が [04:08.35]せめて赤く色づくまでは [04:13.37]ベルトコンベアーの上にいてよ [04:18.12]行かないで [04:20.39]キミはうなづいて泣いた