録り下ろしミニドラマ ビッチちゃん、僕と気持ちいいことし~ましょう。 そんなに怯えた表情して、もしかして誘ってるの? だめだよビッチちゃん、 せっかく連れてきてあげたんだから、逃げないで。 そういうことされると、もっと君のこといじめたくなっちゃう。 こらこら、暴れないの。それともそういうプレーなのか。 痛っ。なんか頭の上に。 これ、写真立て。なんでこんなとこに。 ん?気になる?じゃあ君にも見せてあげるよ。 じゃんーこの写真にも写ってる男の子、すっごくかわいいでしょう。 ねー誰だと思う?そう、僕。 こんな礼服なんか着せられて、すっごく緊張してるの見え見えだよね。 なんにも知らない顔しちゃってさ、いっそうあわれだよ。 え?だって、この頃は快楽ってものを、知らなかったからさ。 この写真の前か後に儀式があったんだけど、それが終わるまで血を吸っちゃダメだったの。 だからこの写真の中にいる僕は、純粋無垢な僕ってわけ。 ん確か、精神的に成熟してないから、欲望のままに血を吸っちゃって危険とかなんとか。 今思うと無意味な制限だよね。 だって、考えてもみてよ。 君みたいなすっごくおいしい血の女の子と出会っちゃったら、歯止めなんか効くわけないでしょう。 というわけで、そろそろそのおいしい血をいただいちゃおうかなー 僕が鑑賞に浸ってる間に、さっさと逃げればよかったのに。 君ってば、ほんとうにおバガさん。 それとも、昔のかわいらしい僕に、見惚れちゃった? 残念ながら、もうこの頃の僕はいないんだよ。 今の僕の方が、たくさん楽しませてあげられると思うよ。 ねえ、君も、そっちの方が好きでしょう。 おっと、抵抗されるのはもう飽きちゃったなあ。 はしたない子は好きだけど、やりすぎはうざい。 あっ、いいもの発見ー ペーパーナイフだ。さっきいっしょに落ちてきたのかな。 あぶないね。どうしてそんなこと聞くの。 おーこれって、傷つけてほしいのかなあ。 いいよ、君がお望みなら、そのきれいな肌に赤い印を刻んであげても。 違うの、なんだ。すっごくびくびくしてるから、期待してるのかと思ったよ。 だってビッチちゃんは痛~いのが大好きでしょう。 もうー素直じゃないんだから、やっぱり、このナイフで刺してあげようかな。 君の服を、ね。 いいねその顔、恐怖に潤んだ瞳が僕を見つめて、ああ、興奮しちゃうよ。 そんな折るような表情をしちゃうビッチちゃんの性癖にはこの僕も驚きだよ。 でもね、そんなことはしないから、安心して。 だって、君の体を貫くのは僕の牙がいいでしょう。 そんなに動くと、服が裂けちゃうよ。 僕としては、このまま自ら肌を曝け出すのを見てるのもいいけど、 裂いてあげたいのはそこじゃなくて、ここ。 この君のいやらしく鼓動する心臓を、味わいたくてたまらないんだ。 その悲鳴、吸血を待ち望む嬌声にしか聞こえないよ。 ああ、すっごく濃厚、頭とろけちゃいそう。 なに?もっとしてほしいの?ビッチちゃんってば、本当に欲しがり屋さん。 今の姿、鏡で見せてあげたいよ。いつも思うけど、君って、嫌がる素振りだけは完璧だよね。 うそつき。この嘘まみれの顔の下には気持ちいいことへの執着が溢れてる。 いいよ。もっと痛がって。その苦痛がだんだん良くなってくるの。知ってるでしょう。 ほらね、もう声につやが出てきた。はやくちょうだいって思ってるなら、素直にそう言えばいい。 ほら、言ってごらんよ。僕の牙がもっとほしいって。 言わないと、一生このままだよ。 こうして遊んであげるのも楽しいけど、僕としてはもっと焦らし続けてもかまわないんだよ。 今反応したね、ほら、君の体はこんなに素直、だから、さー落ちて、欲望のままに。 ぼくはそんなきみが大好きだから、恥ずかしがってないで。 さー言えよ。僕の牙がどこに欲しいの? よくできました。 あれれ、泣いちゃった?その涙は気持ちよすぎるから?恥ずかしいから? それとも落ちた悲しみってやつ? ああ、僕としてはどの理由でも最高に興奮するから、どっちでもいいや。 ほら、もっとこの僕を煽ってよ。 次はうなじから吸っちゃおうかな。 おっと、真っ白な肌、汚したくなる。 いい匂い。きみから匂い立ってる。 ねえ、この次はどうしようか。一緒に楽しもうよ。 どうせいつか、すべて消えてなくなるんだからさ。