[00:19.09]今汽笛を鳴らし最後の汽車が走る [00:29.32]汗とすすにまみれ [00:33.16]走り続けてきた機関士がいた [00:44.14]娘は19 春になれば花嫁になってしまう [00:52.79]それが 辛くもあり嬉しくもある [00:58.83]そんな父親だった [01:08.39]この駅のはずれで泣いてた子供達も [01:18.18]成人式を終えて都会へと出て行って戻らない [01:32.78]ルリ色の海 [01:35.61]右手に拡がり通りすぎる踏切はかつて [01:42.79]妻の手を引いて家を出た想い出のあの場所 [01:58.01]昨日の夜のこと 娘がぽつりつぶやいた [02:07.33]彼の望んでる都会へ [02:12.06]私もついて行きたい“お願い” [02:21.82]“いいよ”と陽気に言っはみたが [02:26.98]思い出は消せるどころか [02:31.74]飲めない酒を浴びるほど飲み [02:36.86]天井を見つめて泣いた [02:46.88]この汽車が最後の駅に着いたその時には [02:56.37]私の人生の仕事はすべて終ってしまう [03:10.95]楽しい日々をくれた娘に精一杯の思いを込めて [03:20.80]すすで汚れたこの手で今 最後の汽笛を贈ろう [03:33.25]ララ ララ [04:20.17]汽車が着いた駅の古びた柱の影に [04:36.47]人垣をさけながら立たずむ白髪まじりの妻がいた [04:55.17]頬をつたわる涙ぬぐわず 白い花束をかかえて [05:07.65]声にはならないけれど かすかに唇が動いた [05:24.84]“ごくろうさま” [05:29.62]ララ ララ